学校・教員のみなさんへ
企業・団体のみなさんへ
このページでは、探究「シブヤ未来科」で、どのような資質・能力を育成することを目指しているか、子どもたちがどのようなことに出会い、どのような過程を通して学んでいくのかを知ることができます。また、実際の実践事例も紹介しています。
「自ら考え判断して学び続けていく自己調整力(基礎・自律)」「多様な仲間と協働して新たな価値を生み出す創造力(協働・共感・創造)」「自分が思い描く未来を実現していく挑戦力(挑戦)」の育成に重点をおき、個別最適な学び、協働的な学び、そして探究的な学びを重視して、シブヤモデル「未来の学校」に向けた新しい教育を進めています。
時代とともに学び方や学校の役割も変化していきます。生成AIの出現などのテクノロジーの進化や、グローバル化の進行は目覚ましく、「答えがあるものを、正確に解ける」「注意深く、ミスがない」などの従来の学校教育で求められていた人物像から、「問題発見力がある」「自分で0から1を生み出す力がある」「アイデアやクリエイティビティがある」といった人が必要とされる時代が、すでにやってきています。
・探究「シブヤ未来科」のポイントや実践について
・探究カリキュラム案やワークシートも掲載
各教科において、子どもたちがその教科の見方・考え方を働かせながら、主体的に学びます。
学年や学級で共有テーマを設定し、その課題解決に向かって協働しながら探究を進めます。
一人ひとりが、自らの「好き」や社会・地域課題に基づいて問いを立て、ワクワクしながら探究を深めます。
広尾小学校
加計塚小学校 / 千駄谷小学校
笹塚中学校
渋谷区本町学園小学校
渋谷区本町学園中学校
神南小学校
千駄谷小学校
学校・教職員向け
企業・団体向け
テーマ探究
渋谷本町学園小学校
自分たちの地域のオリジナルキャラクターを作ろう!
ポイント
地域のオリジナルキャラクター制作に向けて、イラストレーターからキャラクター作りのポイントを聞いた上で、学校周辺でフィールドワークを実施し、集めた情報を整理・分析している。そのような活動を通して、インタビュー等の情報収集スキル、ウェビングマップやマトリクス表等の思考ツール活用スキルを身に付けていく。
探究基礎
思考ツールを活用して探究しよう!
児童にとって身近なテーマを取り扱う中で、KWLチャートやピラミッドチャートなど思考ツールの使い方を実践的に学ぶ。このようなプロセスを経て習得した思考ツール活用スキルは、探究における問いの精選や情報の整理・分析等の場面で学びの質を向上させる。
伝わるプレゼンの秘訣
ビジネスの世界で活躍する専門家に、聴衆の心を惹きつける方法、ストーリーで伝える重要性など、プレゼンの説得力を向上させるスキルについてレクチャーを受ける。
出前授業型
渋谷区立千駄谷小学校
固有種の教室
3回の授業を通じて、生物の多様性、地域の多様性、人間社会の多様性について気づく。普段耳にする『多様性』という言葉は、具体的な行動に落とし込むことが難しく、身近に感じられないことも多い。また、生物の多様性と人間社会の多様性が別々に考えられる傾向もある。この授業では科目の垣根を越えて、生物の進化や人の個性の重要性について包括的に理解を深め、多様性を身近に捉えられるようにすることを目指す。子どもたちはアウトプットに、『地域の多様性マップ』の作成と、互いにインタビューを実施し『個性光るキャッチコピー』をつけ合うワークを行った。
伴走型
中幡小学校
魅力ある街づくり~NAKAHATOWN~
「魅力ある街づくり」をテーマにした探究活動では、子どもたちの地元である幡ヶ谷をより魅力的な街にするために、地域課題に対して実際にアクションを起こして解決を図ったり、Web記事を執筆して情報発信をしたりする等の活動を行っています。この過程で、情報サービスを専門とする企業、企業と連携した授業づくりを専門とするNPOと、その所属大学生スタッフの方たちに、伴走支援をしていただきました。具体的には、専門的な知見から地域の魅力発信のための手法のレクチャー、フィールドワークへの同行・サポート、Teamsを活用した助言等です。大人たちが同じ目線に立って本気で向き合ってくれるので、子どもたちの探究心がますます深まり、皆でディスカッションしながら、とても意欲的・主体的かつ質の高い学びが展開されています。
リソース提供型
笹塚小学校
ロボットプログラミングのクラブ活動
プログラミングやロボットに興味を持つ子どもたちを対象にした「タブレットクラブ」の活動を企業がリソースやナレッジを活用し全面的にサポート。全8回にわたるこの活動では、最先端の機材提供や講師による指導を通じて、子どもたち一人ひとりの探究を支援します。クラブ活動では、校内ロボットコンテストで高得点を目指す中で、プログラミングの工夫やロボットのハード面の改良に取り組みます。固定カリキュラムは設けず、活動中に生じる課題を子どもたちと共に解決していくプロセスを重視することで、創造的かつ実践的な学びが促されました。
共同プロジェクト型
”シブヤミヤゲ”プロジェクト
渋谷観光の思い出を形にしたいという想いから、地域と協力して”シブヤミヤゲ”の開発に取り組みました。子どもたちは、渋谷を訪れる人々に喜んでもらえる商品を考え、「ハンカチ」をテーマに商品化プロジェクトをスタートしました。この取り組みでは、企業から、商品がどのように作られるのかを学ぶだけでなく、ブランドビジネスやマーケティングの基礎についても学ぶ機会を得ました。さらに、子どもたちは自ら考えたデザインやコンセプトをもとにプレゼンテーションを行い、地域や社会に向けたアクションを起こす実践的な活動を全5回にわたり実施しました。
渋谷本町学園中学校
自分たちでビジネスアイデアを考えてみよう!
起業(ビジネス)を軸に、自己分析とチームでのコラボレーションを行い、学校の先生や協力団体のサポートを受けながら、個々の問いや自分の興味関心の高いテーマを追究し、最終的にはビジネスプランを作成していく。
みんながHappy!プロジェクト
福祉施設「かんなみの杜」を訪問した経験を基に、「福祉」についての理解を深め、「みんなが幸せになる交流」を目標に、高齢者との交流を通じてどのように課題解決ができるかを、相手の立場に立って考えていく。活動のアイデアをウェビングマップなどの手法で整理し、提案を行い、これらのアイデアを高齢者に伝えて意見をもらいながら、プロジェクトを遂行していく。
My探究
My探究のテーマを考えてみよう!
自分の興味関心のあることを自由に、探究していこう!という校長先生の声かけからスタートし、探究担当の先生から4〜6年生全クラスに「なぜ探究をやるのかな」「先生は伴走者になります!」という分かりやすい説明の後、ワークシートを活用しながら自分の「好き」は何か・自分が今「興味関心のあること」を探り考え、自分たちでMy探究のテーマを決めていく。
各教科における探究的な学び
電池のつなぎ方でモーターはどう動く?実験で検証!
自ら問いをもち、仮説を立てて、電池の数(量)や直列・並列などのつなぎ方によってモーターの回り方がどのように異なるかを比較する実験を行い、結果を分析して自らの仮説を検証している。